今から250年ほど昔、江戸時代の話です。
愛知県安城市の南に和泉という村がありました。そこで酒をつくる都築という大きな大きな屋敷があり、そのお酒はたいそう有名で、江戸でも飲まれていたそうです。その酒蔵の息子として、明和2年(1765年)に生まれたのが、都築弥厚でした。この地域を碧海と呼び、農耕をするためには、ため池の水に頼るほかない枯れた土地でした。弥厚はそこに用水を通すことを考え、私財のすべてを投げうち必死に働くのでした。しかし夢が叶う事なく弥厚は亡くなりますが、弥厚の描いた世界は後に「日本デンマーク」とうたわれた安城の発展つながるのでした。
制作にあたり、安城市の3つ高校の美術部が作画を担当。
音楽制作、ナレーション、プログラムなどもすべて有志ボランティアで行いました。制作にご協力いただいた皆様に深く感謝いたします。
カラクリBOOKSを通して、安城市をもっと知っていただければ幸いです。